イヌ幹細胞上清液とは


動物の健康寿命を伸ばす、イヌ幹細胞上清液の可能性

私たちは、獣医師や幹細胞の培養士など、ペットに関わる専門家が集まり、治療やケアに取り組んでいます。そして、大切なことは、動物たちの持つ治る力を丁寧に引き出すことだと感じています。その考えから、イヌ幹細胞上清液を使った治療には、動物たち自身が持つ「治る力」を活用できる可能性があるという発見に至りました。

私たちのターゲットは、皮膚疾患だけでなく、眼科疾患や自己免疫疾患、神経損傷、激烈な炎症性疾患、腎不全、肝不全などの器質性疾患にも及ぶ可能性が示唆されています。これは大きな夢ですが、追いかけていきたいと強く思っています。

第一弾として、ワンちゃんのお肌のトラブルに着目し、再生医療の「幹細胞」を活用したスキンケア商品の開発に取り組みました。飼い主様とワンちゃんをお悩みから解放し、健やかな姿を取り戻すお手伝いができるよう、どこまでもチャレンジを続けています。製品を通して、飼い主とペットの絆が深まり、たくさんのスキンシップが生まれることを願い、心を込めて取り組んでいます。

動物たちの健康寿命を伸ばすため、動物由来の幹細胞上清液の可能性を信じ、動物たちが救われる未来を描いていきます

 

 

皮膚トラブルのスキンケア 

 

 

皮膚病とスキンケアについて

 

 

ヒトのアトピー性皮膚炎でも注目されている「幹細胞培養上清液」という新しいアプローチ 

幹細胞とは

幹細胞は、自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細部に分化する2つの能力を持っていて、脂肪、歯髄、臍帯(さいたい)などの組織から、培養によって得られる細胞です。幹細胞を投与する治療法は、最近よく話題となる「再生医療」のひとつです。

これまでは、幹細胞を直接投与する治療法が試みられてきましたが、幹細胞は使わなくても幹細胞から放出される生理活性物質を活用することで、非常に安価な治療が提供できる可能性が見出されています。

これまでの様々な研究から幹細胞が分泌するものには、傷ついた組織を保護してくれる物質、炎症を抑える物質、過剰な免疫反応を調整してくれる物質、神経や骨の再生を促す物質、栄養を供給する血管を新たに作る物質などが含まれていることが分かってきました。

また、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たし、老化などにより衰えた細胞の回復を後押しすることへの期待から、ヒト医療においては美容分野や整形外科分野などでの活用が進んでいます。

 

 

ヒト由来ではなく、イヌ由来の幹細胞上清液を使用

獣医学の領域においても、ヒト由来の幹細胞培養上清液の活用は進められてきましたが、幹細胞培養上清液はヒトはヒト、動物は動物の方が効果・安全性ともに高くなると考え、動物由来の幹細胞培養上清液を選択しています。

実際の動物に対する臨床試験が開始され、有効性などの科学的根拠も出始めています。また、基礎的な研究では、動物由来の幹細胞培養上清液がどのような作用があるのかといった検証も進んでいます。

 

&Stem 使用経過観察

雑種 / 月齢推定3~5ヶ月

病院で治療を受けていたが(処方・シクロスポリン 1回/日・アポキル 1回1回/日・アルプラゾル 2回/日)かきむしりが止まらず、朝になると血だらけの状態を繰り返す。オーナーさんも眠れず、ストレスフルの状態。

 

獣医師さんからみる、イヌ幹細胞上清液を配合した商品の使用感

鵠沼海岸どうぶつ病院 獣医師 長谷川剛拡
獣医皮膚科学会 認定医

外用剤の塗布に慣れた飼い主さんで、頻繁に指間を舐め、赤みを呈しているワンチャンにイヌ幹細胞上清液を配合したスキンケア商品をご提案しました。

飼い主さんより、以前まで使っていた保湿剤に比べ塗布のしやすさ、塗布後の肌触り、毛感触など使用感は良かった、また舐める頻度も減少しているとのことでした。痒みの頻度が減少していると実感しているようで、継続すれば変化が得られる可能性を感じました。

指間を気にする症状は、内服薬だけでは管理することが難しく、外用薬の塗布や丁寧なスキンケアが必要と考えられます。保湿効果や皮膚の再生効果を持つ本剤はドライスキンを特徴とする犬アトピー性皮膚炎などが適していると判断しました。また本剤自体を舐めてしまっても無害ですので、舐めやすい部位、舐めてしまう部位にも安心して使うことができると思います。

 

 

飼い主さんからみる、イヌ幹細胞上清液を配合した商品の使用感

 

商品使用前は時々かいて、患部が赤くなっていました。
製品を塗って翌日から効果を感じられるようになりました。
特に、赤み、乾燥、湿疹、傷に改善が見られました。
今後も継続して使いたいです。

 

商品使用前は時々かいたり、患部を舐めたりしていました。
製品を塗って3日後ぐらいからかゆみや赤みが改善されました。
使いやすく、匂いもないので、今後も使いたいです。

  

開発面でこだわった「安心・安全」の提供

原料となるイヌ幹細胞培養上清はどうやって作られる?

こうした新しい方法には、懐疑的な声も多くあがります。「安心・安全なのか?」「本当に使って大丈夫なのか?」と感じている人も多いのではないでしょうか。犬幹細胞培養上清液は、動物専用のクリーンルームと呼ばれる、空気中の微粒子を極限まで抑えた清浄度の高い施設で徹底的な衛生管理のもと、日本国内で生産されています。

また、安定した品質を確保するための規格のもと各工程における、検査基準を満たしたものだけを、原材料とし、アレルギーの要因となる物質が極力排除された培養上清液のみを採用しています。

幹細胞の培養や上清の調整はクリーンルームと呼ばれる、空気中の微粒子を極限まで抑えた清浄度の高いお部屋で作成されています。

細胞の取扱いは上級臨床培養士と呼ばれる有資格者が行い、製造及び品質管理をそれぞれの部門が担当して出荷されています。